冬になると落葉樹の葉もすべて落ちてしまい、庭が殺風景になっています。この冬の間に是非、剪定を済ましておきたいものです。
ハナミズキなどの花木は、花芽を確認しながら剪定を行ないます。花芽は、葉芽に比べ丸くずんぐりむっくりしています。また枝、幹には害虫の卵塊がたくさん着いているのに気付かれるでしょう。見つけ次第樹皮に傷を付けないように、剪定ばさみの背で潰してください。春からの集団発生の予防になります。卵塊は卵が裸出している場合と、成虫の体毛で覆われている場合がありますので注意してください。
また、3mmほどの丸くて白い固まり状をしたツノロウムシ(カイガラムシの仲間です)が枝に付いていますが、これも必ず取り除いておきましょう。
一方、常緑樹が相対的に目立ってきます。しかし 常緑樹の剪定は、葉が成長し固まった状態になった初夏から行います。
常緑樹にも多くの害虫が産卵しています。枝葉で隠れて見つけにくいですが丁寧に探し出しましょう。春からの被害軽減に繋がります。
落葉樹、広葉樹の枝幹ばかりではなく植木鉢などにもイラガのさなぎが付いています。ウズラの卵を1cmほどの大きさにした縞模様が美しい堅いさなぎですが、これらも潰しておきましょう。葉の葉脈に沿って、白い小さな星形をしたカメノコロウムシ(これもカイガラムシの仲間です)が付いていた場合、見つけ次第葉ごと切り取りゴミとして焼却処分に出してください。
庭全体にほぼ1m間隔で穴を掘り、牛糞堆肥や発酵油かすを、穴の2~3割を混ぜて埋め戻しておきます。穴を掘ることによって庭樹の根系が一部切られますが、「断根」の働きで根に刺激を与え、細根が多数発生してきます。
また有機質の肥料で庭土の保肥性、保水性などの改良にもなります。毎年場所を変えて行ってください。
庭の樹もじっと寒さに耐えていると思いますが、その中にも春のための準備を滞りなく行っているのでしょうか。 我々も小春日和を見つけては、春に備えて活動をしましょう。
先月と同じように、落葉した庭樹の枝幹をよく観察しましょう。害虫の卵塊・さなぎ、こう薬病などの病害、ウメノキゴケなどの地衣類などの見落としがあれば、見つけ次第取り除き、春の被害を未然に防ぎましょう。
落葉の下には害虫のさなぎなども潜んでいます。庭樹の株元もきれいに掃除を行ってください。掃き集めた落葉は庭の隅に掘った穴に埋め込むか、燃えるゴミとして焼却処分してください。
堆肥をつくるためには、相当量の落葉が必要ですし、積んだ落葉や米ぬかが、ある程度まで温度が上らないとよい堆肥はできません。また積み上げた落葉の中にいる病害虫も死にませんので、落葉だけではなく生ゴミ・稲藁も混ぜ、シートをかぶせて保温に努めるなどの工夫が必要です。
▶庭樹の植え付けや移植は、2月下旬まで待ってから行いましょう。
まだまだ寒い日が続きます。あまり早くから行うと、庭土の凍てつきで根からの水分吸収が困難になります。どうしても行わなければならない場合は、植えた株元に土壌の保温用として稲藁や寒冷紗などを敷き、霜柱ができないように、また土壌の凍結も防いでください。寒肥をまだ施肥されておられない場合は、早急に行ってください。庭の清掃のため落葉の除去を行うと年々庭土はやせていきます。施肥を行って樹勢回復・維持をはかり、美しい花を咲かせ実を楽しみましょう。施肥は、発酵油かすや牛糞堆肥がおすすめです。必ず穴を掘って埋め込んでください。
寒さの厳しい日が続いていますが、庭樹の根はもう春を感じ盛んに活動を始めています。クロマツのろうそく(今年伸び出した新しい梢を言います。クロマツの場合はろうそくが灰白色をしているので、蝋燭と見立てたのでしょうか)が、どんどん伸び出し根からの水分や養分の吸収が活発になってきました。
日照時間が長くなり寒い中にも暖かさを感じ取ったウメのつぼみは急激に膨らみはじめ、あたりに春の香りを漂わせます。そしてウメは下旬になると緑色をした小さな果実を付けています。開花時期に低温、多雨が続いた地方は結実量が少なくなっているかと思います。花粉をめしべに媒介するミツバチなどの昆虫類が花から花へと充分に飛び回れなかったことが原因の一つでしょう。来年、不作が予想されるようでしたら、「人工授粉」を一度試みてください。
▶今月中に「お礼肥」を施肥しましょう。
花ウメには牛糞堆肥に発酵油かすを混ぜて、実ウメには牛糞堆肥に燐酸、カリ成分を多量に含んだ化成肥料を少量混ぜて施肥します。必ず株元から50cmほど離し、穴を掘って土壌中に施肥するようにしましょう。花が八重になるウメには実がなりません。これはおしべが花弁化し、生殖機能が退化してきたためです。
落葉樹は葉が繁る前に、最後の病虫害の点検を早急に行いましょう。
害虫は成虫、さなぎ、幼虫、卵などで越冬しています。それぞれの形態で越冬中の害虫を見つけ、必ず取り除き殺しておきましょう。特に樹皮の割れ目、枝の付け根、落葉の下に注意してください。早い時期の予防が、被害を最小限にします。
暖かい日には、庭に出て庭樹の観察をしてみてください。花芽や葉芽の形、その膨らみ方、芽吹き方など樹種ごとに異なり興味は尽きないと思います。
庭樹の芽も新しい葉を吹き出しました。
庭樹の新緑を楽しめる季節がやってきました。若葉を待ち望んでいるのは我々だけでなく、昆虫(我々にとっては害虫になりますが)も、寒い季節をじっと耐えて春を待ち望んでいました。これらの害虫は若葉を格好の餌として急激に大きく成長していきます。大きくなるにしたがい食欲は旺盛になり、瞬く間に若葉を食い尽くしてしまいます。また樹全体に分散していきます。幼虫が庭樹全体に分散してしまうと駆除も大変手間暇かかります。新緑を観賞するときには、ちょっと葉の裏も観察し、集団生活している害虫を見つけ、葉や枝ごと切り取り駆除しておきましょう。
ウメやモモの新しい葉が水膨れのように全体が膨れ、赤く変色してくることがあります。アブラムシが寄生している場合と、「縮葉病」という病気に感染している場合があります。縮葉した葉を開き、中を観察しますと、小さなアブラムシが寄生しておれば虫害、寄生していなければ縮葉病と判断してよいでしょう。いずれの被害も簡単に農薬で駆除はできません。早期に見つけ、被害葉や落葉をていねいに切り取り焼却処分に出してください。
花が終わったウメやモモその他の花木にお礼肥をしておきましょう。牛糞堆肥と発酵油かすを等量混ぜ、幹から離れたところに数カ所穴を掘り埋め込んでください。庭樹が大きくなりすぎ日陰ができる、枝が大きくなり人の出入りがしにくいなど、どうしても移植が必要な常緑広葉樹の植え替えができます。
▶植え替えはこの時期にすませましょう。
1/2~1/3程度枝葉を落とし、大きめの根鉢をつけて掘りとります。高さ2mを超える大きな庭樹は専門家に任した方がよいでしょう。
また、ジンチョウゲ、クチナシなどは移植を大変嫌います。まず移植は困難でしょう。梅雨時挿し木で苗を作り、新しい場所に植え付けてください。
花の季節を迎え次々に開花して百花繚乱の観がありますが、花の済んだ樹木は早めに花殻を取ったりして負担を軽くしてやります。木々にとって花を咲かせたり、実を結ぶことは、非常に体力を使うことになります。このためお礼肥をして体力の回復を図ります。
木の根は草花より深い位置にあるので深さ30cm以上の穴を掘って有機質肥料の発酵油かす、牛糞堆肥などの緩効性肥料を入れます。
ツツジ類は花が終わるとすぐに新梢が伸びてその先に花芽ができるので、それまでに整枝・剪定をしましょう。月上旬までには強い刈り込みは済ましておきます。気温の上昇に伴って、病害虫が発生するのでよく庭樹を観察してください。
マツカレハがマツの枝の下側に潜んでいませんか。トレボン乳剤2000倍かディプテレックス乳剤の1000倍を1週間おきに2,3回散布します。
ウメにアブラムシが発生したら、スミチオン乳剤1000倍かマラソン乳剤2000倍を散布します。農薬は使用説明書に従って使用しましょう。
梅雨に入り、蒸し暑い日が続くと病虫害が発生しやすくなります。
晴れ間を見て庭樹の整枝剪定に心がけましょう。日当たり、風通しが悪いと、どうしても病虫害、特に病害が発生しやすくなります。窒素系肥料を多く施肥されている庭樹では、葉が軟弱になり病害にかかりやすいばかりではなく、食葉性害虫の加害も受けやすくなります。
庭樹の樹勢維持には施肥も必要ですが、窒素、リン酸、カリのバランスのとれた施肥をお礼肥、寒肥として行います。ツツジ類は花が落ちた後花殻が汚く残るので、また来年の花芽が初夏に形成されますので、花後早く整枝剪定や刈り込みを行いましょう。樹形を維持するために少々強く剪定しても大丈夫です。
整枝剪定、生垣などの刈り込みが終わった枝は、挿し木に使うことができます。ツツジの仲間は、今年伸びた枝がまだ固まらない間に挿し木することもできます。細かい鹿沼土に充分散水し、細い棒で穴を空けておきます。
さし穂の切り口に発根促進剤をまぶし、空けた穴に差し込み、周囲を指で押さえておきます。明るい日陰に置き、鹿沼土が乾かないように管理すると、1~2ヶ月で発根してきます。
多くのカイガラムシは、この時期貝殻を破って幼虫がクモの子を散らすように出てきます。遠くまで分散しやがて殻をかぶり始めます。虫めがねを持って良く庭樹を観察し、ごく小さな幼虫が分散し始めたらDMTP乳剤(スプラサイド乳剤)など農薬登録のとれている薬剤を使用方法を守って散布しましょう。幼虫は殻をまだかぶっていませんので、薬剤散布効果があがります。
雨上がりの庭を観察し水たまりがあるか確認してみてください。この場合、水はけが悪い、踏み固められて庭土の表土が硬くしまっていることなどが考えられます。晴れ間続きを見て、水はけ良く、柔らかい庭土にしていきましょう。
庭木などの樹木は草花や鉢植えのものと違って根を深く張っています。少量の水を毎日やるとかえって水分を吸収できる細根は水を求めて地表近くで伸び、乾燥に弱くなるのです。従って毎日水をやる必要はなく、1週間に一度土壌深く水が浸透するような水やりをします。土が締まって固く滲みにくいようでしたら穴を掘ります。
また、水鉢と言って根元に土を盛って水たまりができるようにもします。保水性を高めるために堆肥や腐葉土を土と混ぜ込むのもいいでしょう。
水分を比較的多く求めるものとしてハナミズキ、ヤマボウシ、ナツツバキ、シャラなどがあり、これらの葉の薄い落葉広葉樹が水分ストレスを受けて葉の周辺部が褐色になったりします。特に今年植えたものは根の発達が不十分で障害が出やすくなります。
また幹やけは樹皮の薄いモミジ、シャラなどに起こりやすく、幹に麻のテープを巻いて暑さと乾燥から守ります。西日が当たると地温は上昇し、夕方5時頃が最も高温になります。このため樹木にとっては最悪の環境となりますので、日覆いなどしたり、根元に堆肥などを厚さ10cmに敷き地温の上昇を防ぎます。
庭樹も水不足で、葉が枯れたり、萎れたりしています。
基本的には、庭樹は散水する必要はありません。が、庭は土壌条件が必ずしもよいとは限りません。庭に植えられた草花あるいは家庭菜園の野菜などは、地下20~30cmほどの深さまで根を張って水分や養分を吸収しています。しかし、庭木の根はもっと深く40~60cm、あるいはそれ以上深い場所で生活しています。
従って、草花のように地表の影響は受けにくくなっています。このため草花や家庭菜園の野菜などに散水する感覚で庭樹に散水するのは、庭樹にとっては必ずしも適しているわけではありません。最適な灌水方法は、庭樹の根が生活している深い箇所まで水がしみこんでいく程度の灌水が必要です。このため時間をかけて多量の散水が必要です。しかし、これを毎日続けていると土壌が過湿になり根が腐ることになります。1週間あるいは10日に1回程度の散水で十分です。
また、直射日光が樹冠下に長時間当たると地温上昇が起こり、庭土が蒸れる状態になります。樹冠下全域あるいはそれ以上広く、敷きわらを行い、直射日光が地表に当たるのを防ぎましょう。これにより庭土の乾燥、地温上昇を防ぎ、根の健全な生育を促進することができます。
暑さのため腕を出して庭作業を行うことが多くなりますが、ドクガ、イラガの仲間が多発生する時季ですので注意して作業を行いましょう。庭樹の葉の裏に寄生していることが多く見つけることが難しいですが、見つけ次第、葉ごと切り取り駆除しましょう。
近年、夏は晴天・高温・乾燥の日が何日か続いたかと思うと、豪雨・雷雨や東南アジアのスコールのような土砂降りの雨が降る天候となっています。
庭樹にとっても過酷な夏なのですが、特に昨年植え替えたばかりのような生育が浅い庭樹は根系の発達が十分ではなく、根からの水分吸収が、葉からの蒸散に追いつかず、また強烈な直射日光のため葉やけを起こしていることが多いと思われます。
枯れた葉が枝に付いている場合、枯れ葉は丁寧に切り取り、地中深く埋めるなど処分しましょう。なお、衰弱した庭樹にはあわてて施肥することは控えましょう。なぜなら庭樹の根系も衰弱していると考えるからです。人間に例えると胃腸を壊している方にステーキを食べさせるようなものです。病人はまず生活環境を正し、食事はおかゆからです。衰弱した庭樹にも根が生育する土壌環境をよくすることから始めます。
その為にまず、排水、保水をよくします。根も生き物なので新鮮な空気を必要とします。部分的、あるいはスポット状に庭土を深く掘り返し、木炭、パーライトなどを投入し通気性を改善していきましょう。
10月にもなると残暑の影響も衰え、庭樹にも生気がよみがえってきます。落葉樹は葉が落ち始めます。掃き集めた落葉は、裏庭に集め堆肥作りをするか、深い穴を掘って埋め込みましょう。来春の病虫害発生を抑えるために、落葉樹の株もとには積まないでください。落葉に葉枯れ性病原菌が付いていたり、落葉の下で害虫が幼虫やさなぎで越冬します。
▶庭木の植え替えについて
この時季、常緑樹は早急に植え替えましょう。寒くなると地温も下がり、根系発達が遅れます。落葉樹は、葉が完全に落葉するまで待ってから行います。植え替え時には枝葉に付いている病虫害を点検しましょう。あれば枝葉を切り取るか、石灰いおう合剤で消毒をします。また掘りあげた太い根は、再度よく切れるカッターで切り直し、癒合剤などを塗布してから植え付けます。
庭樹が大きくなったときのことを考え、植え穴は充分広く確保し、丁寧に土壌改良を行ってから植え付けてください。土壌条件がよければ、庭樹の初期成長が早く、健全な庭樹が育ちます。乱暴な植え方をされると、後々の成長に悪影響を及ぼし、病虫害にかかる危険性も増え、余計に庭樹の管理が大変になります。
また秋の紅葉を美しくするため、この時期の落葉広葉樹の施肥は控えましょう。施肥される場合は寒肥として冬に、あるいはお礼肥として花後に施肥しましょう。
▶ボケの移植について
ボケの移植についてのコラムです。
ボケの移植をお考えの方は秋に行うことをお勧めします。
気温が暖かくなる春先に多くの根系を切る移植を行うと、切り口から根頭がんしゅ病にかかり大小のこぶが根に形成されます。こぶが形成されると、根の活動が弱まり樹勢衰退が起こり、やがて枯死します。すでにこぶが付いている場合は、ボケが植わっていた土壌にも病原菌がいますので土壌消毒を行います。
またボケの根系にできたこぶはきれいに取り除き、切り口にはトップジッンMペースト剤を塗り植え付けます。根頭がんしゅ病は、ボケの他多くのバラ科樹木に発生しますので移植、植え替えなどには十分注意が必要です。
▶落葉樹について
落葉樹は、葉が落ちてしまうと枝幹がよく観察できます。庭樹をこまめに観察して、枝幹に着いているマイマイガ、オビカレハの卵塊やイラガ類のさなぎが付着していないか確認してみてください。害虫の卵塊、さなぎなどが付着していた場合、取り除いておくと春の大発生を未然に防ぐことができます。
また、落葉は株基に積まないでください。落葉は病原菌および害虫の温床になっていることがあります。必ず土中深く埋め込むか、焼却処分に出してください。多量にある場合は堆肥を作って土壌改良材として用いるのはいかがでしょう。堆肥を作る過程で充分高温になるようにして病原菌、害虫の卵塊、幼虫などを殺菌します。
株元に積まれた落葉が腐り、肥料として再び庭樹に戻るには相当の年月がかかります。その間、落葉が風で飛び散ったり、病害虫の温床になったりします。
乾燥したさらさらの油かすを施肥すると、発酵する過程で異臭が発生し非常に困惑します。また発酵熱、発生するガスで大事な庭樹の根系を傷めることがあります。そして発酵が完了するまで肥効が出てきません。
冬の間に庭の片隅で発酵油かすを作っておくと、期間は長くかかりますが比較的臭いが少なく作ることができます。油かすに1~2割の骨粉をよく混ぜ、適量の水を注ぎ耳たぶ状の堅さに練り、プラスチックあるいは金属の菓子箱などに入れ、乾燥した時点で割れやすいように適当な切れ目を入れておきます。
これらの箱をある程度の温度維持のため段ボール箱に詰め込み、雨水の当たらない場所で管理します。半年ほど経つと、乾燥してきますので取り出し、乾燥状態で保存して、適時土中に埋め込んでいきます。なお、真夏に発酵油かすを作ると、期間は短くなりますが臭気が強く発生し近所迷惑になります。
庭樹の落葉もほとんど終わり、少し寂しく感じられます。
葉を落とした広葉樹は幹枝の肌がはっきりと見えます。よく幹枝を観察すると、害虫の卵があちらこちらに産卵されているのが見つかります。直径1~2mmの球形をした卵を多数帯状に産卵しているオビカレハ、産卵後、黄褐色の短い毛を山盛りに多数積み上げるマイマイガ、ウズラの卵を長さ1cmほどに小さくしたようなイラガのさなぎなどがよく目に付きます。害虫が付着していた場合には剪定ばさみ、鎌などで擦り、卵などを除去しておきましょう。春の大発生を抑えることができます。
落葉を株元や庭隅に積んでおくと、害虫や病原菌の越冬場所になります。焼却処分に出すか、庭を掘り土中深く埋め込んでおきましょう。
落葉の量が多いと米ぬかなどを混ぜて堆肥にすることもできますが、少量だと積んだ堆肥の温度が上がらずうまく堆肥化しません。台所から出る生ゴミと一緒に土中深く埋めるのが、庭土の土壌改良にもなりおすすめです! 庭の落葉をゴミとして焼却処分に出される家庭では、施肥(寒肥)を行う必要があります。肥料としては牛糞堆肥を用い、必ず深さ20~30cmほどの穴を掘って埋め込みます。
このとき木炭やパーライトなども一緒に埋め戻すと、土壌改良もできます。庭の場合、地下で根が錯綜している場合が多いので、1m平方メートルに2箇所ほどの割合で穴を掘ってください。春からの芽出しがよくなります。
また春、花が終わった後にも施肥(お礼肥)を行います。施肥することにより枝葉が茂りますが、庭樹にとっては、葉を茂らし健康を維持する必要があります。健康な庭樹は、病虫害にもかかりにくく、病害虫に加害されても回復が早くなります。